韓国ナンバープレートは日本の道路を走れるって本当？海外ナンバーで日本を走る条件を解説！

2025 4/02

2025年3月31日 2025年4月2日

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韓国から来た車が日本の道路を走っているのを見かけたことはありませんか？青い背景に白い文字が特徴的な韓国のナンバープレートを付けた車が、なぜ日本の道路を走れるのか不思議に思った方も多いでしょう。実は、一定の条件を満たせば、外国のナンバープレートのままで日本の道路を走ることができるのです。

今回は、韓国ナンバープレートの車が日本で走れる理由や条件、必要な手続きについて詳しく解説します。また、日本の車が韓国を含む海外で走る場合の注意点も紹介します。海外旅行で自分の車を持っていきたい方や、外国ナンバーの車に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

海外ナンバーで日本を走る条件

日本の道路を走る車のほとんどは日本のナンバープレートを付けていますが、時々外国のナンバープレートを付けた車を見かけることがあります。これは違法なのでしょうか？結論から言うと、一定の条件を満たせば合法です。

ジュネーブ条約加盟国の特権

外国のナンバープレートで日本の道路を走れる理由は、「ジュネーブ条約（道路交通に関する条約）」という国際的な取り決めがあるからです。この条約に加盟している国同士では、お互いの国のナンバープレートのまま相手国の道路を走ることができます。

ジュネーブ条約には世界193か国が加盟しており、そのうち日本と締結しているのは112の国と特別行政区です。アメリカ、カナダ、イギリス、韓国、シンガポールといった国々や、香港、マカオ、グアムなどの特別行政区が含まれています。

つまり、これらの国や地域のナンバープレートであれば、一定の条件下で日本国内を走行することが認められているのです。

日本での走行期間の制限

外国ナンバーの車が日本で走れる期間には制限があります。「道路交通に関する条約の実施に伴う道路運送車両法の特例等に関する法律」によると、外国ナンバーの車は「輸入の許可を受けた日から一年を経過しないもの」という条件があります。

つまり、外国から車を持ち込んでから1年間だけ、その国のナンバープレートのまま日本の道路を走ることができるのです。1年を超えて日本に滞在する場合は、日本の運輸局で車検を受け、日本のナンバープレートを取得する必要があります。

この1年という期間は、観光や短期滞在の外国人が自分の車で日本を旅行する場合を想定しています。長期滞在者や永住者は、日本の交通ルールに従って車を登録し直す必要があるのです。

必要な書類と手続き

外国ナンバーの車で日本を走るためには、いくつかの書類と手続きが必要です。主な条件は以下の3つです。

車を輸入した本人が使用すること
輸入の許可を受けた日から1年以内であること
登録国が発行する登録証書を備え付けていること

特に重要なのが「登録証書」です。これは輸出国が発行する書類で、その車両が輸出国の保安基準を満たしていることを証明するものです。この登録証書があることで、日本での車検が免除されるのです。

また、自動車を一時的に輸入する際には「カルネ（自家用自動車通関手帳）」という書類も役立ちます。カルネは自家用自動車の一時輸入の通関手続きを簡素化する書類で、JAF（日本自動車連盟）で申請できます。カルネを使えば、複数の国を旅行する際の手続きが簡単になります。

韓国ナンバープレートの日本での扱い

韓国と日本はジュネーブ条約の加盟国同士であり、一定の条件下で互いの国のナンバープレートのまま相手国を走ることができます。では、韓国ナンバープレートの車が日本で走る場合、どのような特徴や注意点があるのでしょうか。

韓国と日本の自動車相互乗り入れ協定

韓国と日本の間には特別な協定があり、一般的なジュネーブ条約の規定に加えて、より具体的な取り決めがあります。例えば、韓国登録の乗用車は、韓国ナンバーのまま14日間、日本を走ることができます。同様に、日本登録車も日本ナンバーのまま14日間、韓国を走ることができます。

また、韓国登録の大型貨物車やバスについては、日本でも登録する条件で韓国ナンバーを維持したまま日本国内を走ることができる「日韓二重登録車」という制度もあります。これは、日韓間の物流や人の移動を円滑にするための特別な措置です。

こうした協定により、日韓間の人や物の移動がスムーズになり、観光や貿易の促進につながっています。

韓国車の日本滞在可能期間

韓国ナンバープレートの車が日本に滞在できる期間は、一般的には14日間です。これは日韓間の特別な協定によるもので、ジュネーブ条約の一般的な規定（1年間）よりも短い期間となっています。

ただし、カルネを使用する場合は、最長1年間の滞在が可能です。カルネは国際的な一時輸入通関書類であり、これを取得していれば、韓国ナンバープレートのまま最長1年間日本に滞在することができます。

滞在期間を超えて日本に車を置いておく場合は、日本の運輸局で車検を受け、日本のナンバープレートを取得する必要があります。これを怠ると、法律違反となり、罰則の対象となる可能性があります。

注意すべき交通ルールの違い

韓国ナンバープレートの車で日本を走る場合、日本の交通ルールに従う必要があります。韓国と日本は基本的な交通ルールは似ていますが、いくつかの違いがあります。

例えば、日本では踏切の前で一時停止する必要がありますが、韓国にはそのようなルールはありません。また、信号の色や標識のデザインも若干異なります。

さらに、日本では高速道路の制限速度が100km/h程度であるのに対し、韓国では一部の高速道路で120km/hの制限速度が設定されています。このような違いを理解せずに運転すると、交通違反や事故の原因になりかねません。

韓国ナンバープレートの車で日本を走る場合は、事前に日本の交通ルールをしっかり確認し、安全運転を心がけましょう。

日本で見かける海外ナンバーの種類

日本の道路で見かける海外ナンバープレートには、様々な国のものがあります。それぞれのナンバープレートには、その国独自のデザインや特徴があり、見分けることで車の出身国がわかります。

よく見かける国のナンバープレート

日本で比較的よく見かける海外ナンバープレートには、以下のようなものがあります。

アメリカのナンバープレートは、州ごとに異なるデザインが特徴的です。サイズは縦152.4mm×横304.8mm（6インチ×12インチ）で、日本のナンバープレート（縦165mm×横330mm）よりやや小さめです。州名や州のシンボルマークが描かれていることが多いです。

ヨーロッパのナンバープレートは、縦110mm×横520mmと横長の形状が特徴です。EUに加盟している国では、左端に青地に黄色の星マークと国コードが表示されています。ドイツやフランスなど、国によってデザインが異なります。

韓国のナンバープレートは、青い背景に白い文字が特徴的です。2006年以降は、前面が白地に黒文字、後面が黄色地に黒文字という新しいデザインも導入されています。サイズは日本とほぼ同じです。

これらの海外ナンバープレートを日本で見かけたら、その車は一時的に日本に持ち込まれた外国車である可能性が高いです。

珍しい国のナンバープレート

日本ではあまり見かけない珍しい国のナンバープレートもあります。例えば、中東やアフリカの国々のナンバープレートは、アラビア文字やその国独自の文字が使われていることが多く、一目で外国車だとわかります。

また、「外」ナンバーと呼ばれる特別なナンバープレートもあります。これは外交官や大使館関係者の車に付けられるもので、青地に白い文字で「外」という漢字と数字が表示されています。数字の最初の2桁（5桁の場合は3桁）は国番号を表しています。例えば、「9303」はスーダン共和国、「1505」はザンビアの車両を示します。

これらの珍しいナンバープレートを見かけたら、その国の文化や外交関係に思いを馳せてみるのも面白いでしょう。

ナンバープレートで分かる車の出身地

ナンバープレートは、その車がどの国や地域で登録されたかを示す重要な情報源です。例えば、EUのナンバープレートには国コードが表示されており、「D」はドイツ、「F」はフランス、「I」はイタリアを表しています。

アメリカのナンバープレートには州名が明記されていることが多く、「NEW YORK」や「CALIFORNIA」などの表記から、どの州で登録された車かがわかります。

また、韓国のナンバープレートには地域コードが含まれており、「서울」（ソウル）や「부산」（プサン）などの表記から、韓国のどの地域で登録された車かがわかります。

ナンバープレートを見るだけで、その車の出身地や特徴がわかるのは、国際的な車社会の面白い側面と言えるでしょう。

海外ナンバー車の日本での生活

海外ナンバープレートの車で日本で生活する場合、いくつかの注意点や特殊な状況があります。駐車場やガソリンスタンドでの対応、事故やトラブル時の対処法、保険の適用範囲などについて見ていきましょう。

駐車場やガソリンスタンドでの対応

海外ナンバープレートの車で日本の駐車場を利用する場合、いくつかの問題が生じる可能性があります。特に最近増えている「ナンバー認識式」の駐車場では、日本のナンバープレート形式に対応しているため、海外ナンバープレートを正しく認識できないことがあります。

例えば、イオンモールなどの商業施設の駐車場では、入口のカメラでナンバープレートを撮影し、精算時にそのナンバーを入力する方式が増えています。しかし、海外ナンバープレート（特に「外」ナンバーなどの特殊なもの）は、システムが認識できず、未精算のまま表示されることがあります。

このような場合は、駐車場の管理者や係員に相談し、手動で精算してもらう必要があります。事前に駐車場のシステムを確認し、対応できない場合は別の駐車場を探すことも検討しましょう。

ガソリンスタンドでは基本的に問題なく給油できますが、セルフサービスのスタンドでは、支払い機械が日本のナンバープレート形式を前提としている場合があります。そのような場合は、スタッフに声をかけて対応してもらいましょう。

事故やトラブル時の対処法

海外ナンバープレートの車で日本を走行中に事故やトラブルに遭った場合、基本的な対応は日本の車と同じです。まず安全を確保し、必要に応じて警察や救急に連絡します。

ただし、海外ナンバープレートの車の場合、追加で注意すべき点があります。例えば、車両の登録証書や国際運転免許証、自動車保険の証書など、必要な書類を常に携帯しておく必要があります。これらの書類がないと、事故処理や保険の適用に問題が生じる可能性があります。

また、言語の問題もあります。日本語が話せない場合は、通訳アプリや多言語対応の保険会社のサポートサービスを利用するとよいでしょう。事前に日本での緊急連絡先や大使館の連絡先を確認しておくことも重要です。

日本の自動車保険適用の可否

海外ナンバープレートの車が日本で事故を起こした場合、保険の適用はどうなるのでしょうか。これは、加入している保険の種類や条件によって異なります。

基本的に、外国で加入した自動車保険は、その保険の条件によっては日本でも適用される場合があります。ただし、補償範囲や限度額は保険によって異なるため、事前に確認が必要です。

日本では、外交官ナンバー（「外」ナンバー）の車両に対しても、任意保険の加入が義務付けられています。これは、外交特権によって守られている外交官の車両でも、事故の際には適切な補償が行われるようにするためです。

海外ナンバープレートの車で日本に長期滞在する場合は、日本の保険会社の自動車保険に加入することも検討すべきです。日本の保険会社の中には、外国ナンバープレートの車両でも加入できる特別な保険プランを提供しているところもあります。

日本車で海外を走るケース

日本の車で海外を走りたい場合、どのような準備が必要でしょうか。必要な手続きや注意点について見ていきましょう。

必要な準備と手続き

日本の車で海外を走るためには、いくつかの重要な準備と手続きが必要です。まず、自動車カルネ（自家用自動車通関手帳）の取得が必要です。これは、自家用自動車の一時輸入の通関手続きを簡素化する書類で、JAF（日本自動車連盟）で申請できます。

カルネを利用するための条件は以下の通りです。

車両が日本で登録されており、車検が切れていないこと
必ず日本へ持ち帰ること
カルネ名義人本人が海外へ渡航すること
滞在国への持込期間が、その国が定めた期限を越えないこと

カルネの有効期間は1年間で、使用後はJAFへ返却する必要があります。また、国によってはカルネが利用できない場合もあるため、渡航先の国の規定を事前に確認することが重要です。

その他にも、国際自動車登録証（陸運支局や車検の検査登録事務所で発行）や国際ナンバープレート（JAFで申請）なども必要です。また、スペアパーツの準備や安全情報の確認も忘れないようにしましょう。

国際運転免許証の取得方法

海外で車を運転するためには、国際運転免許証が必要です。国際運転免許証は、ジュネーブ条約に加盟国に加盟している国で運転するために必要な免許証です。日本の運転免許証だけでは海外で運転することはできないため、国際運転免許証を取得する必要があります。

国際運転免許証の取得は意外と簡単です。最寄りの運転免許試験場や運転免許更新センター、指定された警察署で申請することができます。申請に必要なものは、有効な日本の運転免許証、パスポート（または渡航を証明する書類）、パスポートサイズの写真1枚（縦4.5cm×横3.5cm、6か月以内に撮影した無帽、正面、無背景のもの）、そして申請手数料2,350円です。

運転免許試験場や免許センターでは即日発行されますが、警察署の場合は約2～3週間かかる場合もあるため、余裕をもって申請しましょう。国際運転免許証の有効期間は発行日から1年間です。更新という制度はなく、有効期間が過ぎたら再度申請する必要があります。