あなたは日産エクストレイルに憧れていませんか?スタイリッシュなデザインと高い走行性能を兼ね備えたSUVとして人気のエクストレイル。しかし、購入を検討する前に知っておくべき重要な事実があります。それは維持費の問題です。
エクストレイルを購入したものの、予想以上の維持費に苦しむ人が増えています。「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、実際にどれくらいの費用がかかるのか、そして維持するためにはどのくらいの年収が必要なのかを詳しく見ていきましょう。
エクストレイルを維持できない3つの理由
エクストレイルを維持できなくなる理由は主に3つあります。これらの要因を理解することで、購入前に適切な判断ができるようになります。
SUVの中では燃費が悪い
エクストレイルは同クラスのSUVと比較すると、燃費性能が劣る傾向にあります。特にガソリンモデルの場合、市街地走行では10km/L前後、高速道路でも15km/L程度と決して良いとは言えません。
一般的なコンパクトカーが市街地で15km/L以上、高速道路で20km/L以上出るのと比べると、その差は歴然です。この燃費の差は、長期的に見ると大きな出費の差になってきます。
例えば、月に1,000km走行するとして、ガソリン価格を160円/Lと仮定すると、エクストレイルの燃料費は月に約12,000円。一方、燃費の良いコンパクトカーなら月に約8,000円程度で済みます。この差額が毎月、そして何年も続くと考えると、かなりの金額になります。
車両価格が高すぎる
エクストレイルの新車価格は、グレードにもよりますが、360万円〜532万円と決して安くありません。これは一般的なファミリーカーと比較しても高額です。
この高い車両価格は、ローン返済額に直結します。例えば、400万円のエクストレイルを頭金なしで購入した場合、7年ローン(金利3.65%)で組むと、月々の返済額は約70,000円になります。これは多くの人にとって大きな負担となるでしょう。
さらに、高額な車両は自動車税や自動車重量税も高くなります。エクストレイルの場合、排気量によって年間30,500円の自動車税がかかります。これも維持費の大きな部分を占めています。
維持費が予想以上にかかる
エクストレイルの維持には、燃料費や税金以外にも様々な費用がかかります。保険料、車検費用、メンテナンス費用などを合わせると、年間で予想以上の出費になることがあります。
特に注意したいのは、SUVは一般的にタイヤやブレーキパッドなどの消耗品の交換費用が高くなる傾向があることです。エクストレイルのタイヤサイズは大きめで、4本交換すると10万円以上かかることもあります。
また、4WDモデルを選んだ場合は、駆動系のメンテナンス費用も考慮する必要があります。これらの費用は、購入時にはあまり意識されませんが、所有期間中に大きな負担となることがあります。
エクストレイルの年間維持費の実態
エクストレイルを所有する際の実際の維持費を詳しく見ていきましょう。これらの数字を理解することで、自分の家計に合うかどうかの判断材料になります。
維持費の内訳と合計
エクストレイルの年間維持費は、以下のような内訳になっています。
費用項目 | 金額 |
---|---|
税金 | 30,500円 |
保険料 | 43,710円 |
車検 | 72,340円 |
燃料費 | 86,956円 |
メンテナンス | 10,000円 |
合計 | 243,506円 |
税金は、自動車税と自動車重量税を合わせた金額です。エクストレイルの場合、排気量2.0L〜2.5Lクラスの税率が適用され、年間30,500円程度かかります。
保険料は、運転者の年齢や等級によって大きく変わりますが、30代のゴールド免許所持者で等級が高い場合でも、年間43,710円程度はかかります。若年層や等級が低い場合はさらに高額になります。
車検費用は2年に一度ですが、年間換算すると72,340円程度です。これには法定費用や基本的な整備費用が含まれています。ただし、部品交換が必要になると、さらに費用がかさみます。
燃料費は、月間走行距離1,000km、燃費13km/Lとして計算すると、ガソリン価格160円/Lの場合、年間86,956円程度になります。
メンテナンス費用は、定期的なオイル交換やフィルター交換などの基本的なものだけでも年間10,000円程度はかかります。
これらを合計すると、年間維持費は243,506円となります。つまり、月に約20,000円の維持費がかかる計算です。これはあくまで最低限の費用であり、予期せぬ修理や部品交換が必要になった場合は、さらに費用がかさむことになります。
月々のローン返済額
エクストレイルを購入する際、多くの人はローンを組むことになるでしょう。ローン返済額も実質的な維持費の一部と考えられます。
ローン期間 | 月々の支払額 |
---|---|
5年ローン(金利3.65%) | 94,946円 |
7年ローン(金利3.65%) | 70,243円 |
これは、エクストレイルの標準グレードである「20Xi」(約400万円)を頭金なしで購入した場合の目安です。5年ローンを組むと月々の返済額は94,946円、7年ローンでも70,243円と高額になります。
この返済額に先ほどの維持費(月約20,000円)を加えると、5年ローンの場合は月に約115,000円、7年ローンでも月に約90,000円の出費になります。これは多くの家庭にとって大きな負担となるでしょう。
さらに、ローン期間中は金利分の余計な支払いも発生します。5年ローンの場合、総支払額は約570万円となり、車両価格に対して約170万円の金利を支払うことになります。7年ローンでは総支払額が約590万円となり、約190万円の金利負担があります。
エクストレイルを維持するには年収1,080万円が必要!
エクストレイルを無理なく維持するためには、どのくらいの年収が必要なのでしょうか。一般的に、車の維持費は年収の10%以内に抑えるべきだと言われています。
年収別の維持費負担率
年収によって、エクストレイルの維持費がどのくらいの負担になるのかを見てみましょう。
年収400万円の場合、エクストレイルのローン(7年)と維持費を合わせると年間約108万円の出費となります。これは年収の27%を占めることになり、かなりの負担です。住宅ローンや生活費、教育費などを考えると、現実的ではありません。
年収600万円の場合でも、年収の18%を車関連の費用に充てることになります。これも一般的な家計の観点からすると高い割合です。
年収800万円になると、負担率は13.5%まで下がりますが、それでも10%を超えています。
年収1,000万円でようやく負担率が10.8%となり、一般的な目安である10%に近づきます。
無理なく維持できる年収の目安
エクストレイルを無理なく維持するためには、年収1,080万円以上が目安となります。この場合、車関連の費用は年収の10%以内に収まり、他の生活費や将来の貯蓄にも十分な余裕が生まれます。
もちろん、これはあくまで一般的な目安であり、個人の生活スタイルや家族構成、住居費などによって変わってきます。例えば、住宅ローンがない場合や、他の趣味にお金をかけない場合は、もう少し低い年収でも維持できる可能性があります。
逆に、子どもの教育費や住宅ローンの負担が大きい場合は、さらに高い年収が必要になるかもしれません。
いずれにせよ、エクストレイルの購入を検討する際は、単に車両価格だけでなく、長期的な維持費も含めて検討することが重要です。「憧れ」だけで購入すると、後々の家計を圧迫する原因になりかねません。
エンジンタイプ別の維持費比較
エクストレイルには複数のエンジンタイプがあり、それぞれ維持費が異なります。自分のライフスタイルや予算に合ったモデルを選ぶことが大切です。
ガソリン車の維持費
ガソリンモデルは、初期投資が比較的低く抑えられるメリットがあります。しかし、燃費が悪いため、長期的には燃料費がかさむ傾向があります。
ガソリンモデルの燃費は約13km/Lで、月間1,000km走行すると、年間の燃料費は約86,956円になります。また、エンジンオイルの交換頻度も高く、年に2〜3回の交換が推奨されています。
税金面では、排気量に応じた自動車税がかかります。2.0Lクラスのエクストレイルの場合、年間39,500円の自動車税がかかります。
総合的に見ると、ガソリンモデルの年間維持費は約250,000円程度と見積もられます。
e-POWER(ハイブリッド)の維持費
e-POWERモデルは、電気モーターで走行し、ガソリンエンジンは発電のみに使用するシステムです。このため、燃費が良く、燃料費を抑えられるメリットがあります。
e-POWERモデルの燃費は約18km/Lで、月間1,000km走行すると、年間の燃料費は約63,000円程度になります。ガソリンモデルと比べると、年間約24,000円の節約になります。
また、エンジンの負荷が少ないため、エンジンオイルの交換頻度も低く抑えられます。年に1〜2回程度の交換で済むことが多いです。
税金面では、エコカー減税の対象となる場合があり、自動車税や自動車重量税が軽減されることがあります。ただし、車両価格はガソリンモデルより高くなる傾向があります。
総合的に見ると、e-POWERモデルの年間維持費は約220,000円程度と見積もられます。長期的に見れば、ガソリンモデルよりも維持費を抑えられる可能性が高いです。
4WD(e-4ORCE)モデルの維持費
4WDモデル(e-4ORCE)は、悪路走破性や雪道での走行性能が高いメリットがありますが、その分維持費も高くなります。
4WDシステムの追加により、車両重量が増加し、燃費が悪化します。e-4ORCEモデルの燃費は約16km/Lで、月間1,000km走行すると、年間の燃料費は約70,000円程度になります。
また、4WDシステムには追加の部品があるため、メンテナンス費用も高くなります。特にデファレンシャルオイルの交換や、駆動系の点検が追加で必要になります。
税金面では、車両重量の増加により自動車重量税が高くなる傾向があります。また、車両価格も2WDモデルより20〜30万円程度高くなります。
総合的に見ると、4WDモデルの年間維持費は約270,000円程度と見積もられます。雪国に住んでいる場合や、アウトドア活動が多い場合は、その性能の高さから選択する価値はありますが、単に見た目や気分で選ぶと維持費の負担が大きくなります。
大学生や若者がエクストレイルを維持するのが難しい理由
エクストレイルは若者、特に大学生にとって維持が難しい車種です。その理由を詳しく見ていきましょう。
保険料が高くなる仕組み
自動車保険料は、運転者の年齢や運転歴によって大きく変わります。若年層、特に20代前半の運転者は、事故リスクが高いとみなされるため、保険料が高く設定されています。
例えば、30代のドライバーと比較すると、20歳の大学生の場合、保険料は1.5〜2倍になることもあります。具体的には、30代で年間43,710円程度の保険料が、20歳では年間80,000円以上になることも珍しくありません。
さらに、エクストレイルのような高価な車は、修理費用も高額になるため、車両保険の保険料も高くなります。これも若者の負担を増やす要因となっています。
年齢条件による影響
保険料以外にも、若者がエクストレイルを維持するのが難しい理由があります。それは収入の問題です。
大学生のアルバイト収入は月に5〜10万円程度が一般的です。これに対して、エクストレイルのローン返済額は月に7万円以上、維持費も月に2万円以上かかります。単純計算でも、収入のほとんどを車関連の費用に充てることになり、生活費や学費を考えると現実的ではありません。
また、若者は一般的に自動車保険の等級が低いため、保険料の割引が少ないことも負担増の要因です。等級が上がるには無事故・無違反の期間が必要で、新規加入の場合は最も保険料が高い状態からスタートすることになります。
さらに、若者は車の知識や経験が少ないため、不必要なオプションや高額なメンテナンスを勧められても判断が難しく、余計な出費につながることもあります。
これらの理由から、大学生や若者がエクストレイルのような高級SUVを維持するのは非常に難しいと言えます。若者が車を持つなら、初期費用も維持費も抑えられる軽自動車やコンパクトカーから始めるのが賢明でしょう。
エクストレイルを賢く乗るための3つの方法
エクストレイルに乗りたいけれど、維持費が心配という方のために、賢く乗るための方法を紹介します。
カーリースという選択肢
カーリースは、車を購入せずに月々の定額料金で利用できるサービスです。初期費用が抑えられ、税金や車検費用も含まれているため、維持費の負担を軽減できます。
主要なカーリース会社のエクストレイルの月額料金を比較してみましょう。
カーリース会社 | 新車(ボーナス払いあり) | 新車(ボーナス払いなし) |
---|---|---|
リースナブル | 28,000円 | 51,480円 |
ニコノリ | ー | 54,250円 |
定額カルモくん | ー | 76,240円 |
ORIXカーリース | 39,270円 | 84,590円 |
カーリースの最大のメリットは、初期費用が少なく済むことです。通常の購入では頭金や諸費用で100万円以上かかることもありますが、カーリースなら初期費用0円や数万円程度で契約できるケースが多いです。
また、カーリースは月額料金に税金や車検費用、メンテナンス費用が含まれているため、予期せぬ出費に悩まされることがありません。特に若い方や、安定した収入がない方にとっては、月々の支出を固定化できる点が大きなメリットです。
さらに、カーリース契約期間が終了したら、そのまま返却するか、新しい車に乗り換えるか選べるため、常に新しい車に乗り続けることができます。エクストレイルのような高級SUVでも、月々5万円前後から乗れるプランがあり、購入するよりも気軽に乗ることができます。
ただし、カーリースにはデメリットもあります。契約期間中の解約には高額な違約金がかかることや、走行距離制限があることなどです。自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。
中古車を選ぶメリット
エクストレイルを維持費を抑えて乗りたい場合、中古車を選ぶという方法もあります。中古車のメリットは何といっても初期費用の安さです。
新車のエクストレイルは400万円以上しますが、3年落ちの中古車なら250万円前後、5年落ちなら180万円程度で購入できることもあります。この価格差は非常に大きく、ローン返済額も大幅に抑えられます。
また、中古車は新車と比べて年間の自動車税や自動車重量税が安くなる場合があります。特に、平成28年以前の登録車であれば、エコカー減税の恩恵を受けられないものの、新車時に比べて税金が安くなることがあります。
さらに、中古車は新車と違って値落ちが緩やかです。新車は購入後3年で価値が半分以下になることもありますが、中古車はそこまで急激な値下がりはしません。将来売却する際の損失を最小限に抑えられるのも中古車のメリットです。
ただし、中古車を選ぶ際は、整備状態や走行距離、修復歴などをしっかりチェックすることが重要です。状態の悪い車を選んでしまうと、結果的に修理費用がかさみ、維持費が高くなってしまう可能性があります。信頼できるディーラーや中古車販売店で、保証付きの車を選ぶことをおすすめします。
維持費を抑えるための日常の工夫
エクストレイルの維持費を抑えるためには、日常の使い方や管理方法を工夫することも大切です。
まず、燃費を向上させるための運転を心がけましょう。急発進や急加速を避け、一定速度での走行を心がけることで、燃費は大きく改善します。特にエクストレイルのような大型SUVは、運転の仕方によって燃費に10〜20%の差が出ることもあります。
また、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。空気圧が不足すると、燃費が悪化するだけでなく、タイヤの摩耗も早まります。月に一度は空気圧をチェックする習慣をつけましょう。
定期的なメンテナンスも維持費を抑える秘訣です。エンジンオイルやフィルターの交換を適切なタイミングで行うことで、エンジンの寿命を延ばし、大きな故障を防ぐことができます。ディーラーでのメンテナンスは高額になりがちですが、信頼できる整備工場を見つけることで、費用を抑えることも可能です。
保険料を見直すことも効果的です。年齢条件や運転者限定特約、車両保険の有無などを自分のライフスタイルに合わせて最適化することで、年間数万円の節約になることもあります。
さらに、駐車場代も維持費の大きな部分を占めます。可能であれば、月極駐車場を探す際に複数の選択肢を比較し、少しでも安い場所を選ぶことも大切です。都心部では月に1〜2万円の差が出ることも珍しくありません。
これらの工夫を組み合わせることで、エクストレイルの維持費を年間数十万円単位で抑えることも不可能ではありません。
まとめ:エクストレイルに乗るなら収入と相談
エクストレイルは魅力的なSUVですが、維持費が高いのも事実です。年間の維持費は約24万円、ローンを含めると年間100万円以上かかることもあり、無理なく維持するには年収1,080万円程度が目安となります。
しかし、カーリースの活用や中古車の選択、日常の工夫によって、維持費を抑えることも可能です。大切なのは、自分の収入と相談し、無理のない範囲で楽しむことです。
エクストレイルに乗りたいという夢を諦める必要はありません。ただし、購入前にしっかりと維持費を計算し、長期的な視点で検討することが重要です。そうすれば、後悔することなく、エクストレイルとの素敵なカーライフを楽しむことができるでしょう。