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新型プリウスは5代目!歴代プリウスとのスペック・性能徹底比較

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新型プリウスが登場し、多くの方が「何代目なの?」「前のモデルと比べて何が変わったの?」と気になっているのではないでしょうか。実は現行プリウスは5代目。初代から続く環境性能の高さはそのままに、デザインや走行性能が大きく進化しています。このページでは、新型プリウスと歴代モデルを徹底比較。スペックや性能の違いを詳しく解説します。特に燃費性能や走行性能の変化に注目して、あなたの車選びに役立つ情報をお届けします。

目次

プリウスの歴代モデルを振り返る

プリウスは1997年に世界初の量産ハイブリッド車として登場して以来、環境性能と先進技術の象徴として多くの人に愛されてきました。各世代ごとの特徴を見ていきましょう。

初代プリウス(10系)の特徴

1997年12月に「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーとともに登場した初代プリウス。世界初の量産ハイブリッド自動車として自動車史に大きな足跡を残しました。

初代プリウスは小型自動車(5ナンバー)サイズの4ドアセダンで、当時としては珍しいフロントグリルとボンネットをシームレスにつないだデザインを採用。空気抵抗の減少にも寄与していました。また、車両の全高を大きくとって着座位置を高くすることで、乗降を容易にし、車内の居住空間を有効に使える工夫がされていました。

駆動ユニットはTHS(Toyota Hybrid System)と呼ばれ、ミラーサイクル方式の1.5Lガソリンエンジンと永久磁石式同期モーターを併用。発表当初の燃費は28.0km/L(10・15モード)で、当時としては驚異的な数値でした。

2代目プリウス(20系)の進化点

2003年に登場した2代目プリウスは、初代の成功を受けてさらに洗練されたモデルとなりました。外観デザインは流線型のフォルムに進化し、空力性能も向上。「三角形のシルエット」が特徴的なデザインとなり、このスタイルは後の世代にも引き継がれていきます。

パワートレインは新開発のTHS-IIを採用し、燃費性能と走行性能の両立が図られました。1.5Lエンジンを搭載しながらも、システム出力は向上。燃費も35.5km/L(10・15モード)と初代から大幅に向上しました。

また、バイ・ワイヤー技術を積極的に採用し、電子制御によるブレーキシステムやシフトバイワイヤーなど、先進技術の実験台としての役割も果たしました。

3代目プリウス(30系)の革新性

2009年に登場した3代目プリウスは、2代目の三角形シルエットをさらに洗練させたデザインとなりました。空力性能に優れたティアドロップ型のボディは、当時の量産車としては最高レベルの空気抵抗係数Cd値0.25を実現しています。

エンジンは1.8Lに排気量アップし、システム出力も向上。燃費は38.0km/L(JC08モード)と、さらなる向上を果たしました。また、エコドライブをサポートする機能や、ソーラーパネル付きルーフなど、環境性能をアピールする装備も充実しました。

3代目からはプリウスの世界的な人気が本格化し、日本だけでなく北米や欧州でも高い評価を受けるようになりました。

4代目プリウス(50系)の特徴

2015年に登場した4代目プリウスは、TNGAと呼ばれるトヨタの新しいプラットフォームを初めて採用したモデルです。低重心設計により走行安定性が向上し、ハイブリッド車ながらも走る楽しさを追求した一台となりました。

外観デザインは従来の三角形シルエットを踏襲しつつも、より個性的で尖ったデザインに変化。特に前後のライト形状が特徴的で、一目でプリウスと分かるデザインとなりました。

パワートレインは1.8Lエンジンを継続採用しつつも、熱効率40%以上という当時としては画期的な高効率エンジンを実現。システム出力は122psで、燃費は40.8km/L(JC08モード)と、さらなる向上を果たしました。

4代目からはプラグインハイブリッド車(PHV)も本格的にラインナップされ、EV走行距離の延長や外部給電機能など、災害時にも役立つ機能が注目されました。

最新5代目プリウス(60系)の概要

2023年1月に登場した5代目プリウスは、「一目惚れするデザイン」「虜にさせる走り」をコンセプトに開発された、これまでのプリウスとは一線を画すモデルです。

最も大きな変化はデザイン面で、従来の三角形シルエットから大きく脱却し、クーペライクな流麗なスタイルに変身しました。極端なほどに寝かせられたAピラーとCピラーは、まるで4ドアクーペのような流麗さが魅力です。低く薄い顔や切り落とされたリヤエンドも、かなり個性的なデザインとなっています。

パワートレインは従来の1.8Lに加えて新たに2.0Lエンジンを設定。2.0Lモデルのシステム出力は196psと、4代目から大幅にパワーアップしました。それでいて燃費性能も28.6km/L(WLTCモード)と高い水準を維持しています。

また、プラグインハイブリッドモデルも進化し、EV走行距離の延長や0-100km/h加速6.7秒という圧倒的な加速性能を実現しています。

新型プリウスと旧型の外観デザイン比較

新型プリウスは外観デザインが大きく変わり、従来のイメージを覆すスタイリッシュなフォルムになりました。その違いを詳しく見ていきましょう。

ボディサイズの変化

新型プリウス(60系)のボディサイズは、4代目プリウス(50系)に対して、全長が25mm長く、全幅が20mm広くなりました。一方で全高は40mm低くなり、よりスポーティなプロポーションになっています。ホイールベースは50mm延長され、室内空間の確保にも配慮されています。

具体的な数値で比較すると以下のようになります。

項目5代目プリウス(60系)4代目プリウス(50系)差分
全長4,600mm4,575mm+25mm
全幅1,780mm1,760mm+20mm
全高1,420mm1,470mm-40mm
ホイールベース2,750mm2,700mm+50mm

この変化により、新型プリウスは低く構えたスポーティなスタイルになりました。特に全高が4cm低くなったことで、見た目の印象が大きく変わっています。

エクステリアデザインの進化

新型プリウスのエクステリアデザインは、従来のプリウスのイメージを一新する斬新なものになりました。特に特徴的なのは以下の点です。

フロントデザインは低く薄い形状となり、シャープな印象を与えています。ヘッドライトは細長いデザインで、未来的な印象を強めています。

サイドビューでは、極端に寝かせられたAピラーとCピラーにより、クーペのような流麗なシルエットを実現。大径19インチホイールが標準装備されるグレードもあり、よりスポーティな印象を強めています。ただし、燃費性能を維持するために、極細の195/50R19タイヤを採用するという工夫も見られます。

リアデザインは切り落とされたような形状で、一文字型のリアコンビネーションランプが特徴的。夜間の視認性も高く、安全面にも配慮されています。

これらのデザイン変更により、新型プリウスはエコカーというイメージから脱却し、スポーティで感性に訴えるデザインに生まれ変わりました。

カラーバリエーションの違い

新型プリウスは、そのスポーティなデザインを引き立てる鮮やかなカラーバリエーションが用意されています。特に新色として追加された「エモーショナルレッドⅡ」は、深みのある赤色が特徴で、流麗なボディラインをより際立たせます。

また、ツートーンカラーも設定され、ルーフを黒で塗り分けることで、よりスポーティな印象を強調することができます。これは従来のプリウスにはなかった選択肢で、個性を出したい方に人気があります。

従来モデルと比較すると、全体的に明るく鮮やかな色調が増え、プリウスのイメージチェンジを色の面からもサポートしています。

内装の変化と快適性の比較

新型プリウスの内装も外装同様に大きく変わりました。より高級感のある仕上がりになり、使い勝手も向上しています。

コックピットデザインの変更点

新型プリウスのコックピットは「アイランドアーキテクチャー」というコンセプトで設計されており、運転席からの景色が地平線のように感じられるようなダッシュボードデザインが特徴です。

メーターパネルは従来のセンターメーターから運転席正面配置に変更され、より直感的な視認性を実現しています。また、12.3インチの大型タッチディスプレイが標準装備され、情報表示や操作性が向上しました。

ステアリングホイールも新デザインとなり、握りやすさと操作性が向上。パドルシフトも装備され、スポーティな走りをサポートします。

シフトレバーは小型化され、より直感的な操作が可能になりました。従来のプリウスのシフトレバーは独特の形状で操作に慣れが必要でしたが、新型はより一般的な操作感覚に近づいています。

室内空間の広さと使い勝手

新型プリウスの室内寸法は、室内長2,110mm×室内幅1,490mm×室内高1,195mmとなっています。先代プリウスの室内寸法は室内長1,840mm×室内幅1,500mm×室内高1,135mmでした。

数値で比較すると、室内長は270mm長くなり、室内高も60mm高くなっていますが、室内幅は10mm狭くなっています。全体としては室内空間が拡大していると言えますが、外観デザインの変更により、特に後席の頭上空間はやや圧迫感があるという声もあります。

後席の足元空間はホイールベースが延長されたことでわずかに広くなっていますが、実際の使用感ではほぼ同等という印象です。

荷室空間については、新型プリウスはハイブリッドバッテリーの小型化により、従来モデルと比較して使いやすくなっています。特にPHEVモデルは、バッテリー容量が増加したにもかかわらず、荷室の使い勝手が向上しています。

インフォテインメントシステムの進化

新型プリウスのインフォテインメントシステムは大きく進化し、12.3インチの大型タッチディスプレイを採用。スマートフォンとの連携機能も強化され、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。

また、音声認識機能も向上し、「Hey, Toyota」という呼びかけで様々な操作が可能になりました。ナビゲーションの目的地設定やオーディオ操作、空調操作などがハンズフリーで行えます。

オーディオシステムも高音質化され、上位グレードではJBLプレミアムサウンドシステムが選択可能。8スピーカーで臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。

さらに、イルミネーション通知システムも新たに採用され、先行車の発進や危険を検知した際に、室内のイルミネーションで視覚的に知らせる機能も追加されました。これにより、安全性と快適性の両立が図られています。

走行性能の徹底比較

新型プリウスは「虜にさせる走り」をコンセプトに、走行性能も大きく進化しています。エンジン・モーターの出力向上や加速性能の向上など、具体的に見ていきましょう。

エンジン・モーターの出力向上

新型プリウスは、従来の1.8Lエンジンに加えて、新たに2.0Lエンジンを設定しました。それぞれの出力を比較してみましょう。

1.8Lハイブリッドモデルは、システム最高出力が140psとなり、4代目プリウスの122psから18ps向上しています。モーター単体の出力も向上しており、より力強い走りが可能になりました。

2.0Lハイブリッドモデルは、システム最高出力が196psと、4代目プリウスから74psも向上。これはプリウス史上最高のパワーで、スポーツカーに迫る走行性能を実現しています。

プラグインハイブリッドモデル(PHEV)は2.0Lエンジンのみの設定で、さらに強力なモーターと大容量バッテリーを組み合わせることで、優れた加速性能と長いEV走行距離を両立しています。

これらのパワーユニットの進化により、新型プリウスは従来の「低燃費車」というイメージから、「走りも楽しいエコカー」へと進化しました。

加速性能の違い

新型プリウスの加速性能は、パワーユニットの進化により大幅に向上しています。

2.0Lハイブリッドモデルの0-100km/h加速は約7.5秒で、4代目プリウスの約10.6秒から大幅に短縮されました。これはコンパクトスポーツカー並みの加速性能です。

さらにプラグインハイブリッドモデルは0-100km/h加速が約6.7秒と、さらに俊敏な加速を実現。これはかつてのスポーツカーに匹敵する加速性能で、プリウスとは思えない走りを楽しむことができます。

1.8Lハイブリッドモデルも先代より加速性能が向上しており、市街地での走行や高速道路への合流もスムーズに行えます。

この加速性能の向上は、単に速く走れるというだけでなく、安全な追い越しや合流を可能にし、日常の運転の安心感にもつながっています。

走行フィーリングの変化

新型プリウスは第2世代TNGAプラットフォームを採用し、ボディ剛性の向上や低重心化により、走行フィーリングも大きく変化しています。

ステアリングの応答性が向上し、コーナリング時の安定感も増しています。車体の傾きが少なくなったことで、乗員の疲労も軽減されています。

サスペンションのセッティングも見直され、しなやかな乗り心地と優れた操縦安定性を両立。特に2.0Lモデルとプラグインハイブリッドモデルは、よりスポーティなセッティングとなっており、ワインディングロードでも楽しく走ることができます。

4代目プリウスでも採用されていたTNGAプラットフォームですが、新型プリウスでは第2世代へと進化。さらなる低重心化と高剛性化により、コーナリング時の安定感が増しています。特に従来のプリウスでは感じられなかった「運転する楽しさ」が新型プリウスでは実現されています。

燃費性能はどう変わった?

プリウスといえば燃費性能。初代から5代目まで、その進化の歴史を振り返りながら、新型プリウスの燃費性能を詳しく見ていきましょう。

歴代プリウスの燃費推移

プリウスの燃費性能は世代を重ねるごとに着実に向上してきました。初代プリウスの燃費は28.0km/L(10・15モード)でしたが、2代目では35.5km/L(10・15モード)、3代目では38.0km/L(JC08モード)、4代目では40.8km/L(JC08モード)と進化してきました。

ただし、測定モードが変わっているため単純比較はできません。特に2018年からは国際基準に合わせたWLTCモードが採用され、より実燃費に近い数値となっています。4代目プリウスをWLTCモードで測定すると32.1km/Lとなり、数値上は下がっていますが、これは測定方法の違いによるものです。

新型プリウスの燃費性能

新型プリウスの燃費性能は、1.8Lモデルで32.6km/L(WLTCモード)、2.0Lモデルで28.6km/L(WLTCモード)となっています。4代目プリウスのWLTCモード燃費が32.1km/Lですので、1.8Lモデルはわずかに向上、2.0Lモデルはパワーアップしたことを考えると健闘していると言えるでしょう。

プラグインハイブリッドモデルは、EV走行とハイブリッド走行を合わせた燃費等価値で26.0km/Lとなっています。ただし、EV走行距離が大幅に向上し、最大87kmのEV走行が可能になったことが大きな進化点です。毎日の通勤や買い物程度であれば、ガソリンを使わずに電気だけで走ることも可能になりました。

実際の走行シーンでの燃費を比較したテストでは、新型プリウスの1.8Lモデルは、市街地、高速道路、山道のいずれのシーンでも4代目プリウスを上回る燃費性能を示しています。特に高速道路での燃費向上が顕著で、空力性能の向上が効果を発揮していると考えられます。

エコカーとしての進化

新型プリウスは単に燃費が良いだけでなく、環境に配慮した様々な技術が採用されています。例えば、内装材には植物由来の素材を積極的に採用し、製造過程でのCO2排出量削減にも取り組んでいます。

また、PHEVモデルでは大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、外部給電機能も強化。災害時には電源として活用できるだけでなく、日常的にも電化製品を使用することができます。最大電力は1500Wで、多くの家電製品を同時に使用することが可能です。

さらに、ソーラー充電システムもオプションで用意されており、駐車中に太陽光でバッテリーを充電することができます。これにより、さらなるCO2排出量の削減が可能になっています。

安全装備の進化

新型プリウスは安全装備も大幅に強化されています。最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備し、様々な状況での安全性を高めています。

トヨタセーフティセンスの機能拡充

新型プリウスに搭載されたトヨタセーフティセンスは、従来のシステムから大幅に機能が拡充されています。プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)は、歩行者や自転車だけでなく、昼間の自動二輪車も検知対象に加わりました。

また、レーントレーシングアシスト(車線維持支援機能)やレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)も進化し、より自然な操作感で運転をサポートします。特に高速道路での長距離運転時の疲労軽減に効果を発揮します。

さらに、新たにプロアクティブドライビングアシスト(PDA)が追加され、カーブ前での自動減速や、歩行者・自転車との接近を検知した際の回避操作支援など、より積極的に危険を回避するサポートが強化されました。

駐車支援機能の向上

新型プリウスは駐車支援機能も大幅に向上しています。上位グレードには「アドバンスト パーク」が搭載され、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト操作を全て自動で行い、駐車をサポートします。

従来の縦列駐車や並列駐車だけでなく、斜め駐車にも対応し、さらに駐車場からの出庫も自動で行うことができます。また、駐車スペースの認識精度も向上し、より安全で確実な駐車が可能になりました。

さらに、駐車時の安全性を高める「パノラミックビューモニター」も進化し、車両を真上から見下ろしたような映像を表示。駐車時の死角をなくし、安全な駐車をサポートします。

新たに追加された安全機能

新型プリウスには、従来のプリウスにはなかった新たな安全機能も追加されています。例えば、「周辺車両接近時サポート」は、後方から接近する車両を検知し、ドライバーに警告。さらに、接触の危険性が高い場合には、自動的にドライブレコーダーで録画を開始し、必要に応じてヘルプネットへの接続を提案する機能も備えています。

また、「緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)」は、衝突の危険を検知した際に、ドライバーのステアリング操作をアシストし、障害物を回避するサポートを行います。

さらに、上位グレードには「フロントクロストラフィックアラート」や「レーンチェンジアシスト」も搭載され、交差点での出会い頭事故の防止や、車線変更時の安全確保をサポートします。

これらの安全機能により、新型プリウスはより安全で快適なドライビングを実現しています。

プリウスPHEVの特徴と性能

新型プリウスでは、プラグインハイブリッドモデル(PHEV)も大幅に進化しています。バッテリー容量の拡大やモーター出力の向上により、走行性能とEV走行距離が大きく向上しました。

PHEVの走行性能

新型プリウスPHEVは、2.0Lエンジンと強力な電気モーターを組み合わせることで、システム最高出力223psを実現。0-100km/h加速は約6.7秒と、スポーツカー並みの加速性能を持っています。

特にEVモード走行時は、電気モーターのみの走行となるため、静粛性が高く、スムーズな加速が特徴です。また、ハイブリッドモード走行時も、エンジンとモーターの協調制御が最適化され、スムーズな走行が可能です。

さらに、新型プリウスPHEVは、「マイルームモード」を搭載。駐車中でもエアコンや電化製品を使用することができ、車中泊やアウトドアでの利便性が向上しています。

EV走行距離の向上

新型プリウスPHEVの最大の特徴は、EV走行距離の大幅な向上です。バッテリー容量が13.6kWhに拡大されたことで、WLTCモードでのEV走行距離は最大87kmとなりました。これは前モデルの約2倍の距離で、日常の通勤や買い物であれば、ガソリンを使わずに電気だけで走ることが可能になりました。

また、充電時間も短縮され、家庭用の200V電源であれば約4.5時間で満充電になります。さらに、急速充電にも対応しており、約20分で80%まで充電することが可能です。

これにより、短距離の移動はEVモードで、長距離移動はハイブリッドモードで、という使い分けがより現実的になり、燃費と利便性の両立が図られています。

給電機能と災害時の活用法

新型プリウスPHEVは、外部給電機能も大幅に強化されています。最大出力1500Wの外部給電が可能で、家庭用のコンセントと同じように様々な電化製品を使用することができます。

例えば、災害時には冷蔵庫やテレビ、照明などの電源として活用できるほか、アウトドアでの調理器具や電動工具の電源としても利用可能です。満充電状態から最大電力で使用した場合、約5時間の給電が可能です。

また、V2H(Vehicle to Home)システムにも対応しており、専用の機器を設置すれば、家庭の電力系統に直接給電することも可能です。これにより、災害時の非常用電源としての役割も果たします。

さらに、オプションでソーラー充電システムも用意されており、駐車中に太陽光でバッテリーを充電することができます。これにより、さらなる環境性能の向上と、災害時の電源確保が可能になっています。

新型プリウスのグレード別特徴

新型プリウスは複数のグレードが用意されており、それぞれに特徴があります。価格帯や装備の違いを見ていきましょう。

グレード構成と価格帯

新型プリウスのグレード構成は、ハイブリッドモデルが「X」「U」「G」「Z」の4グレード、PHEVモデルが「G」「Z」の2グレードとなっています。2025年3月現在の価格帯は以下の通りです。

グレード駆動方式価格(税込)
X(HV)2WD275万円
X(HV)4WD297万円
U(HV)2WD299万円
U(HV)4WD321万円
G(HV)2WD320万円
G(HV)4WD342万円
Z(HV)2WD370万円
Z(HV)4WD392万円
G(PHEV)2WD390万円
Z(PHEV)2WD460万円

ハイブリッドモデルは2WDと4WDが選択可能ですが、PHEVモデルは2WDのみの設定となっています。

おすすめグレードの選び方

新型プリウスのグレード選びは、予算と重視するポイントによって変わってきます。燃費重視であれば、1.8Lエンジンを搭載した「X」や「U」グレードがおすすめです。特に「U」グレードは、「X」グレードよりも装備が充実しており、コストパフォーマンスに優れています。

走行性能重視であれば、2.0Lエンジンを搭載した「G」や「Z」グレードがおすすめです。特に「Z」グレードは、19インチアルミホイールや本革シートなど、上質な装備が充実しており、プレミアム感のある仕上がりとなっています。

また、日常的に短距離の移動が多い方や、環境性能を重視する方には、PHEVモデルがおすすめです。特に「Z」グレードのPHEVは、走行性能と環境性能を高いレベルで両立しており、プリウスの魅力を最大限に引き出すモデルと言えるでしょう。

1.8Lと2.0Lエンジンの違い

新型プリウスは、1.8Lと2.0Lの2種類のエンジンが選択可能です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1.8Lエンジンは、従来のプリウスと同様の排気量ですが、熱効率や出力特性が改良されています。システム最高出力は140psで、4代目プリウスの122psから18ps向上しています。燃費性能を重視したモデルで、WLTCモードでの燃費は32.6km/Lと優れています。

一方、2.0Lエンジンは新型プリウスから新たに追加されたパワーユニットで、システム最高出力は196psと、1.8Lエンジンに比べて56psも高いパワーを発揮します。0-100km/h加速は約7.5秒と、スポーティな走りが楽しめます。燃費性能も28.6km/L(WLTCモード)と、パワーの割には優れた数値を実現しています。

走行フィーリングも大きく異なり、1.8Lエンジンが穏やかで滑らかな走りを特徴とするのに対し、2.0Lエンジンはアクセルレスポンスが鋭く、スポーティな走りが楽しめます。特にワインディングロードでは、その違いが顕著に表れます。

どちらを選ぶかは、燃費を重視するか走行性能を重視するかによって変わってきますが、新型プリウスの魅力を最大限に味わうなら、2.0Lエンジンがおすすめです。

まとめ:進化し続けるプリウスの魅力

新型プリウスは5代目となり、初代から続く環境性能の高さはそのままに、デザインや走行性能が大きく進化しました。特に「虜にさせる走り」というコンセプト通り、スポーティな走行性能は、従来のプリウスのイメージを覆すものとなっています。

燃費性能も依然として高いレベルを維持しており、特にPHEVモデルはEV走行距離の延長により、日常使用ではほとんどガソリンを使わない運転も可能になりました。

安全装備も充実しており、最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。予防安全性能が大幅に向上し、より安全で快適なドライビングを実現しています。

プリウスは今後も環境性能と走行性能の両立を追求し、進化し続けるでしょう。次世代のプリウスがどのような姿になるのか、今から楽しみです。

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