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サイドブレーキを引きすぎて戻らない時の対処法!原因と解決策を徹底解説

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サイドブレーキが戻らなくなってしまった経験はありませんか?急いでいるのに車が動かせず、焦ってしまった方も多いのではないでしょうか。サイドブレーキは車を安全に停めるために欠かせない装置ですが、引きすぎてしまうと思わぬトラブルの原因になることがあります。

この記事では、サイドブレーキが戻らなくなった時の対処法や原因、さらには予防策までを詳しく解説します。サイドブレーキのトラブルに遭遇した時、慌てずに対応できるよう、ぜひ参考にしてください。

目次

サイドブレーキが戻らない主な原因

サイドブレーキが戻らなくなる原因はいくつかありますが、主に以下の3つが挙げられます。

ワイヤーが錆びている場合

サイドブレーキは、前から後ろのブレーキ部分までをワイヤーで繋いでいます。このワイヤーが錆びてしまうと、スムーズに動かなくなり、サイドブレーキが戻らなくなることがあります。

特に古い車や、海沿いの地域で使用している車は要注意です。塩分を含んだ空気に長期間さらされると、ワイヤーの錆びが進行しやすくなります。定期的なメンテナンスを怠ると、ある日突然サイドブレーキが戻らなくなる可能性があります。

ワイヤーが凍結している場合

寒冷地や冬季に多く見られる原因です。ワイヤーに付着した水分が凍ってしまい、動きが悪くなることがあります。特に、雪が降った後や気温が氷点下になる地域では注意が必要です。

凍結は一時的な現象ですが、無理に解除しようとすると、ワイヤーを傷めてしまう可能性があります。適切な対処が必要になります。

サイドブレーキを引きすぎた場合

意外と多いのが、単純にサイドブレーキを引きすぎてしまうケースです。サイドブレーキは、通常1センチほど引き上げてボタンを押し、下に下げることで解除できる仕組みになっています。しかし、強く引きすぎてしまうと、この1センチを引き上げることができず、解除できなくなってしまいます。

特に坂道駐車の際など、不安から強く引いてしまいがちですが、適度な力加減が大切です。

サイドブレーキが戻らない時の対処法

サイドブレーキが戻らなくなってしまった時、慌てずに以下の対処法を試してみましょう。原因によって対処法が異なりますので、状況をよく確認してから行動することが大切です。

ワイヤーが錆びている場合の対処法

ワイヤーの錆びが原因の場合、自分で解決するのは難しいです。無理に力を加えると、ワイヤーが切れてしまう可能性があります。この場合は、整備工場に持ち込んでワイヤーの交換をしてもらうのが最善の策です。

ただし、軽度の錆びであれば、潤滑油を塗布することで一時的に動きが良くなることもあります。しかし、これはあくまで応急処置です。早めに専門家に相談することをおすすめします。

ワイヤーが凍結している場合の対処法

凍結が原因の場合は、まず車内の暖房をつけて車全体を温めましょう。エンジンをかけてしばらく置くだけでも、車内の温度が上がり、凍結が解消されることがあります。

それでも解決しない場合は、リアブレーキ周りにぬるま湯をかけてみましょう。ただし、熱湯は厳禁です。急激な温度変化でワイヤーや周辺部品を傷める可能性があります。ぬるま湯を少しずつかけ、徐々に氷を溶かしていきます。

凍結が解消されれば、サイドブレーキは通常通り解除できるようになります。ただし、凍結を完全に防ぐためには、寒冷地では駐車時にサイドブレーキを使用しないなどの対策が必要です。

引きすぎた場合の対処法

サイドブレーキを引きすぎてしまった場合は、まずリラックスしましょう。力任せに解除しようとすると、逆効果になることがあります。

深呼吸をして、ゆっくりとサイドブレーキレバーを少し引き上げます。そして、先端の解除ボタンを押しながら、ゆっくりと下に戻していきます。この時、急激な動きは避け、ゆっくりと丁寧に操作することが大切です。

それでも解除できない場合は、無理をせずにロードサービスを呼ぶことをおすすめします。専門家の助けを借りることで、安全に解決することができます。

サイドブレーキの正しい使い方

サイドブレーキのトラブルを防ぐためには、正しい使い方を知ることが大切です。ここでは、適切な引き方や力加減、さらに車種別の「引きしろ」と「ノッチ数」について詳しく解説します。

適切な引き方と力加減

サイドブレーキを引く際は、まず足でブレーキペダルをしっかりと踏み込みます。これにより、車が動き出すのを防ぎます。次に、サイドブレーキレバーをゆっくりと引き上げます。

力加減は、「カチッ」という音が5〜7回程度するまでが目安です。この音は「ノッチ」と呼ばれ、サイドブレーキの効き具合を示しています。ただし、これはあくまで目安で、車種や路面の傾斜によって適切な引き具合は変わってきます。

解除する際は、レバーを少し引き上げてから解除ボタンを押し、ゆっくりと下げていきます。急に離すと、ブレーキシステムに負担がかかる可能性があるので注意しましょう。

車種別の「引きしろ」と「ノッチ数」

サイドブレーキの適切な「引きしろ」と「ノッチ数」は、車種によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

車種引きしろノッチ数
軽自動車4〜6cm5〜7回
小型車5〜7cm6〜8回
中型車6〜8cm7〜9回
大型車7〜9cm8〜10回

ただし、これはあくまで目安です。お使いの車の取扱説明書で、正確な数値を確認することをおすすめします。また、サイドブレーキの引きしろが極端に大きくなったり、ノッチ数が増えたりした場合は、ブレーキシステムの調整や修理が必要な可能性があります。

サイドブレーキが戻らないまま走行する危険性

サイドブレーキが戻らないまま走行することは、非常に危険です。ここでは、その危険性について詳しく説明します。

ブレーキの効きが悪くなる

サイドブレーキを引いたまま走行すると、まずブレーキの効きが悪くなります。サイドブレーキは主に後輪のブレーキを制御していますが、これが常に効いた状態になるため、通常のブレーキペダルを踏んでも十分な制動力が得られません。

特に高速道路や下り坂では、ブレーキの効きが悪いことで重大な事故につながる可能性があります。急ブレーキが必要な場面で十分に減速できず、追突事故などを引き起こす危険性が高まります。

また、ブレーキパッドやブレーキローターの摩耗が急激に進むため、ブレーキシステム全体の寿命が短くなります。結果として、高額な修理費用がかかることにもなりかねません。

車両火災の可能性

さらに深刻なのは、車両火災の可能性です。サイドブレーキを引いたまま長距離を走行すると、ブレーキ部分で大量の熱が発生します。この熱がブレーキオイルや周辺の可燃物に引火し、最悪の場合、車両火災を引き起こす可能性があります。

特に、山道や長い下り坂では熱の蓄積が顕著になります。ブレーキから煙が出たり、焦げ臭いにおいがしたりした場合は、すぐに安全な場所に停車し、エンジンを切る必要があります。

このような危険性があるため、サイドブレーキが戻らない状態で絶対に走行しないでください。どうしても移動が必要な場合は、レッカー車を呼ぶなど、適切な対処をしましょう。

サイドブレーキのトラブルを防ぐ方法

サイドブレーキのトラブルは、適切なメンテナンスと注意深い使用によって多くの場合防ぐことができます。ここでは、トラブルを未然に防ぐための方法について詳しく解説します。

定期的なメンテナンス

サイドブレーキのトラブルを防ぐ最も効果的な方法は、定期的なメンテナンスです。以下のポイントに注意して、日頃からサイドブレーキのケアを心がけましょう。

  1. ワイヤーの点検:
    サイドブレーキのワイヤーは、定期的に点検する必要があります。錆びや摩耗がないか、目視で確認しましょう。ワイヤーが傷んでいる場合は、早めに交換することをおすすめします。
  2. 適切な潤滑:
    ワイヤーやレバーの動きをスムーズにするために、適切な潤滑油を使用しましょう。ただし、過度な潤滑油の使用は逆効果になる場合があるので、適量を守ることが大切です。
  3. ブレーキシューの点検:
    サイドブレーキの効きに関わるブレーキシューも、定期的に点検が必要です。摩耗が進んでいる場合は交換しましょう。
  4. 引きしろの調整:
    サイドブレーキの引きしろが適切かどうか、定期的にチェックしましょう。引きしろが大きくなりすぎている場合は、調整が必要です。
  5. プロによる点検:
    自己点検に加えて、年に1回程度はプロの整備士による点検を受けることをおすすめします。専門家の目で細かな異常を発見し、早期に対処することができます。

寒冷地での注意点

寒冷地では、サイドブレーキの凍結に特に注意が必要です。以下のポイントを押さえて、冬季のトラブルを防ぎましょう。

  1. 駐車時の注意:
    極寒の地域では、長時間駐車する際にサイドブレーキを使用しない方が良い場合があります。代わりに輪止めを使用するなど、安全な駐車方法を心がけましょう。
  2. 凍結防止スプレーの使用:
    サイドブレーキのワイヤー部分に凍結防止スプレーを使用することで、凍結のリスクを低減できます。
  3. ガレージの活用:
    可能であれば、ガレージに駐車することをおすすめします。屋内であれば、凍結のリスクが大幅に減少します。
  4. 発進前の確認:
    寒冷地では、発進前にサイドブレーキが完全に解除されているか、必ず確認しましょう。少しでも引っかかりを感じたら、無理に発進せず、適切な対処を行いましょう。
  5. エンジンウォームアップの活用:
    発進前にエンジンをウォームアップすることで、車内全体の温度が上がり、凍結したサイドブレーキが自然に解除されることがあります。

これらの方法を日頃から実践することで、サイドブレーキのトラブルを大幅に減らすことができます。快適で安全なカーライフのためにも、サイドブレーキの適切なメンテナンスを心がけましょう。

電動パーキングブレーキの場合

最近の車種では、従来のレバー式やペダル式のサイドブレーキではなく、電動パーキングブレーキが採用されているモデルが増えています。電動パーキングブレーキにも、トラブルが発生することがあります。ここでは、電動パーキングブレーキの特徴と、解除できない場合の対処法について解説します。

電動パーキングブレーキの特徴

電動パーキングブレーキは、ボタン一つで操作できる便利なシステムです。従来のレバー式やペダル式と異なり、モーターの力でブレーキをかけるため、操作が簡単で力も必要ありません。

一般的に、電動パーキングブレーキはダッシュボードやセンターコンソールに設置されたスイッチで操作します。ブレーキをかける時はスイッチを引き上げ、解除する時は押し下げるという簡単な操作で済みます。

また、多くの電動パーキングブレーキには、オートホールド機能が付いています。これは、信号待ちなどで停車した際に自動的にブレーキをかけ、アクセルを踏むと自動的に解除される便利な機能です。

さらに、安全機能として、エンジンを切ると自動的にパーキングブレーキがかかるオートパーキング機能を備えた車種も増えています。これにより、パーキングブレーキのかけ忘れによる事故を防ぐことができます。

電動パーキングブレーキが解除できない時の対処法

電動パーキングブレーキが解除できない場合、主な原因はバッテリー上がりやシステムの不具合です。以下の対処法を試してみましょう。

まず、バッテリー上がりが疑われる場合は、ジャンプスタートでエンジンをかけてみましょう。電動パーキングブレーキはバッテリーの電力で動作するため、バッテリーが上がると操作できなくなります。エンジンがかかれば、バッテリーが充電され、パーキングブレーキが解除できるようになることがあります。

次に、取扱説明書を確認しましょう。車種によっては、緊急時の手動解除方法が記載されています。多くの場合、トランクやラゲッジスペースの下に手動解除用のレバーや工具が備え付けられています。説明書に従って操作することで、電動システムを使わずにパーキングブレーキを解除できることがあります。

それでも解決しない場合は、無理に解除しようとせず、ディーラーやロードサービスに連絡しましょう。無理な操作は、ブレーキシステム全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、電動パーキングブレーキも、寒冷地では凍結することがあります。凍結が疑われる場合は、従来のサイドブレーキと同様に、車内を暖めたり、ブレーキ周りにぬるま湯をかけたりすることで解決できることがあります。

電動パーキングブレーキは便利な反面、機械的なトラブルだけでなく電気系統のトラブルも起こりうるため、定期的な点検が重要です。特に寒冷地や湿気の多い地域では、注意が必要です。

まとめ

サイドブレーキが戻らなくなった場合、原因は主にワイヤーの錆び、凍結、引きすぎの3つです。それぞれの原因に応じた対処法を知っておくことで、トラブル時も慌てずに対応できます。

ワイヤーが錆びている場合は専門家に相談し、凍結している場合はぬるま湯で溶かし、引きすぎた場合はゆっくりと丁寧に操作することが大切です。また、日頃からの適切なメンテナンスや使用方法を心がけることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

サイドブレーキのトラブルは安全に直結する問題です。少しでも異常を感じたら、無理をせず専門家に相談しましょう。安全なカーライフのために、サイドブレーキの正しい知識と対処法を身につけておくことをおすすめします。

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